個別銘柄

PR TIMES(3922) 銘柄分析-2021年2Q決算

会社概要

時価総額

454億円(2020年10月14日時点)

市場

2016年3月東証マザーズ上場
2018年8月東証一部へ市場変更

企業HPチェック(5項目)

  • 社長の顔写真有り
  • 社長経歴記載有り
  • トップメッセージはユーザー及び株主ファーストの文面である
  • 役員の顔写真無し
  • 役員の経歴記載無し

IRページですが、株主向けの情報が綺麗にまとめてあり詳細に公開してくれています。
株主へしっかりアピールしようという意識が感じられます。私は企業HPがしっかり作りこまれている企業が好みなのでかなり好印象でした。

筆頭株主

ベクトル(56.48%)

事業について

メイン事業

配信シェア国内No.1のプレスリリース配信代行サービス「PR TIMES」を運営している。

プレスリリースって何?

第三者報道機関から生活者・他企業・自治体に向けてニュースを発信してもらう為に、第三者報道機関に新しい情報を発表することを指します。
近年、インターネットが普及し、ウェブメディアというものが登場し、TVや新聞・雑誌という限られた報道機関でなくても自社サービスをPRする機会が増えてきている。
そこで、「PR TIMES」が登場し、従来のプレスリリース形式にとらわれず、企業とメディア・生活者をつなぐ唯一のプレスリリース配信代行プラットフォームを展開している。
また、企画戦略から効果測定、SNSによる情報拡散等PRサポートも行っている。

PRプラットフォーマーとしての位置づけ

利用企業数
堅調に利用企業数を伸ばしており、国内上場企業41.8%シェアを獲得している。
国内には約421万社の企業が存在し、PR TIMESは大企業だけでなく、スタートアップ企業を始め中小企業も戦略市場と定めており、まだまだ伸びしろがある。

パートナーメディア
パートナーメディアも堅調に拡大している。

PRプラットフォーマーとして
利用企業・パートナーメディアが成長拡大し、PRプラットフォーマーとしての地位を確立しつつある。

プロダクト

PR TIMESプラットフォームを基盤とし、様々なサービスを提供している。
「Jooto」
クラウド型タスク・プロジェクト管理ツール

「Tayori」
お問い合わせフォーム、FAQ、チャット、アンケートといった幅広いカスタマーサポートの機能を網羅し、小規模サイトでも連携できるようなサービス

「Webクリッピング」
広報活動の効果測定、自社の報道状況の把握、競合・業界の動向調査
国内ニュースメディアから指定キーワードを含む記事を抽出・分析できるクリッピングサービス

いずれのサービスも堅調に成長していることが明確だ。
恐らくこれらのサービス以上の製品を提供している企業はいくらでもあると思うが、PRプラットフォームで十分な顧客を獲得しているからこそ、合わせてPR TIMESの製品も利用してくれているのだろう。

事業内容は違うが、PR TIMESを調べた時、エムスリーやホープに似てるなと感じた。
エムスリーはm3.comで医療従事者の圧倒的なシェアを誇る会員制情報サイトを運用し、そのサイトをベースにあらゆるサービスを展開し、今では時価総額4兆円に達する大企業に成長した。ホープは自治体向けの広告事業やメディア事業で自治体の信頼を勝ち取り、自治体向けサービスという高い参入障壁のある市場で2018年からエネルギー事業に乗り出し急成長を遂げている。

当たり前のことだが、大規模なユーザーを獲得するプラットフォームがあれば、その上で後からサービスを展開させていく可能性が大きい。今後どれだけサービスを拡充させれていくか経営者の手腕に期待したい。

利用料金

売上高について

売上高実績


2021年度2Qでは売上高成長率(YonY)131.7%と大幅に成長。当社調べでは、「マスク」、「消毒液」、「テレワーク」といった新型コロナウイルスに起因する内容のプレリリースが大幅に続伸。
今後も同程度の成長が続くかは不透明な状況ということで上方修正発表は無かった。
特需的な需要とも捉えれるが、コロナ過でなくとも堅調に成長推移していた企業で、私はどちらかと言えばコロナ耐性のある事業なのだと感じ取った。今までの成長実績を踏まえて、2021年3Q、4Qの売上高成長率(YonY)28.0%と設定し、予測で表を作成。2021年度通期売上高予測値を3,679(百万円)。前年比+27.2%成長予測。

今後売上は伸びるのか?

日本国内の企業は約421万あり、当社のターゲットはスタートアップから大企業まで選ばず狙っている。今時点で5万企業も利用は届いておらず、まだまだ拡大余地あり。
また、PRプラットフォーム基盤にシナジーのあるサービスを展開していければ顧客単価の向上にも繋がる。今までの事業戦略的にも経営者はこういったシナジーを狙っているように感じられる。

財務について

原価


徐々に原価率を下げてきており、直近は15%辺りで安定している。

販管費


販管費全体
全体の年間平均は60%程度

人件費
2015年 : 46人
2016年 : 45人
2017年 : 53人
2018年 : 51人
2019年 : 47人
2020年 : 52人
平均年間給与は変動しており、2020年は5,45.9万円
従業員数に大きな変動はほぼ無い。年間平均は売上高に占める年間平均は9%程度

広告宣伝費
4Qの年末年始にかけて広告宣伝費を大きく投入している。
年間平均は13%程度

営業利益率


3Q、4Qは予測値。4Qは広告宣伝費に多く投資することを考えると直近の水準よりは落ちるだろう。直近は過去最高水準を更新し、徐々に利益体質も改善されている。

収益性

ROE : 34.09
ROA : 25.88
自己資本比率 : 75.9

全く隙の無い数字

将来について

これまでの分析を元に、PR TIMESの将来価値を試算してみる。

売上高成長(YonY)+28%、営業利益率31.2%と仮定
PR TIMESの純利益は営業利益の約60%
※控え目に試算してます


これはPR TIMESのPER推移だが、60~80倍程度までは許容されそうだ。
決算発表日時点では時価総額374億円であったので2023年度に時価総額価790億円、2倍程度伸びると想定

振り返り

決算説明資料を読んで、事業戦略性が非常に優れた企業だと感じました。これからもシナジーのあるサービスを生み出していって成長を続けてほしい企業です。
PRプラットフォーマーとしての立場が危うくならない限りは問題ないと思うが、競合他社の参入については今後も注視していく必要があるだろう。私はまだ他社について詳しくないので、地道に企業分析を続けて競合他社についても調べていこうと思います。

ご注意

当ブログに記載されている内容は、あくまで個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。また、情報の正確性・有効性についても保証致しかねません。
当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を負いかねます。株式売買は自己責任に基づいてご判断下さい。

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